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歯をダメにしない入れ歯を製作するにはその2(フレーム編)

「入れ歯のフレームが咬む力で歪まない大切さ」について

部分入れ歯(義歯)製作には2つの観点で考える必要があります。

1つ目は痛くなくしっかり咬めるということ。2つ目は残っている歯も長く使用できるということです。

部分入れ歯(義歯)は外れたりしないようにバネ(クラスプ)をかけますので、残った歯に強いストレス(歯を栓抜きのように抜く力や横に揺さぶる力)がかかります。

長期にわたり強いストレスを歯にかけると抜歯につながりますから、痛くなく、しっかり咬める入れ歯を長期使用できるために考慮する点があります。

それは「入れ歯のバネ」と「入れ歯のフレーム」です。この2つのことを考えておきませんと、次から次へとバネをかけた歯を失い、入れ歯(義歯)の再製作を何度もおこなうことになります。

そもそも入れ歯のフレームとは歯を失った部分をつなぐ部分になります。ですから多数の歯を失った際に関係してきます。よくあるのが左右の奥歯を失ってしまい、入れ歯を内側からつないでいる時です。上の入れ歯であれば口蓋であり、下の入れ歯であれば下の歯の内側部分(舌側)です。

入れ歯は咬む力を分散することを考える時、大きい方が有利になります。でもそれにともない異物感が強くなります。よく言われるのが上の入れ歯の時であれば嘔吐反射であり、下の入れ歯あれば舌の窮屈感による発音のしにくさです。

ですから理想的な部分入れ歯(義歯)とは、邪魔にならず可能な限り小さな入れ歯であり、そして咬む力をバネを通じて分散できるような強固な入れ歯が求められます。つなぐ部分が脆弱な素材で入れ歯を小さくしますと、咬む力でゆがみとたわみが生じてしまうからです。

通常部分入れ歯では、物を咬んだ際に入れ歯を安定させるために3か所のバネを設置し、カメラの三脚のように安定をさせます(残った歯の本数や配置によって理想的にはできないこともあります)

その物をかむ力を入れ歯のバネ全体に力を分散させるのが「入れ歯のフレーム」の役割です。

1か所のバネだけではなく、他のバネにも咬む力を逃がしてやるということです。その入れ歯のフレームがしっかりして強固でないと、反復する咀嚼による歪みが生じます。

その結果、バネをかけた歯に負担をかけてしまい、さらなる抜歯に至ることがあるのです。

それを防止するのは金属床と呼ばれる入れ歯です。

入れ歯のフレームが金属を使用していますので非常に強固であり、強く力をかけてもゆがみません。プラスチックでできているフレームは手でも簡単にゆがんだり、折れたりします。

コバルトやチタンなどの強固な金属を使用してバネとフレームを一体で製作し、「ほどよいバネのきつさ」に調整された入れ歯を使用することが1番です。そのことが長期に歯を持たせ、度重なる入れ歯の再製作を防ぎます。

入れ歯装着の最大の欠点である「総入れ歯につながる抜歯」を防がなければなりません。

入れ歯を痛くなく咬めるという視点だけではなく、歯を失うことなく長期に同じ入れ歯を使用し続けることはとても大切です。

歯科・山形県山形市南栄町の鈴木歯科クリニック