歯科よろず相談所 今日のヘェー まとめ124
今日のヘェーその356
歯並びがきれいになっても虫歯になったら台無しです。
歯並びをきれいにする矯正治療はとても期間のかかる治療です。
矯正治療を始める理由としては「咬めないからとか虫歯にならないように」という機能面ではなく、「見た目をよくしたい」という審美面の理由が多いと思います。
一般にブラケットとワイヤーと呼ばれる器具を歯に装着するものですから、食後に食べカスがとても詰まりやすくなります。
ですから「虫歯になるリスク」は高まります。もちろん、虫歯の原因はプラーク(爪楊枝で歯の間をこすると白くどろっとした塊=細菌の塊)ですので、食べかすが直接の原因にはならないのですが。
成人の場合には、矯正治療が自費診療で高価であるということや、抜歯を伴う大変さをわかっているので、「これ以上、虫歯になるものか!」という強い意識が働きます。
ただ、お子様の場合は「親が歯並びを心配して矯正治療を始める」ことになりますので、歯の清掃には無頓着になりがちです。
月に1回の矯正治療日に歯科医院ではクリーニングをおこない、プラークの除菌はおこないますが、日々の手入れ(ブラッシング)も重要です。
矯正治療後に虫歯の治療になってしまい、銀歯になったり、前歯にプラスチックを詰めたりしたら、とてももったいないです。
歯並びをきれいにして笑顔が素敵になるのですから。
とはいえ、食べ盛りのお子様には難しいこともわかっています。
お子様の矯正治療をおこなう際には、歯科医師から矯正治療中の虫歯になるリスクや、そもそもなぜ矯正治療をするのかなど目的や外した後の未来像を伝えなければと思います。
P.S
お子様の歯並びがきれいになっていく様子は歯科医もうれしいです。ですので、なおさら虫歯にしちゃいけません。
今日のヘェーその357
えらい目にあいました、下アゴに生えている親知らずの抜歯では!
皆さんは抜歯をしたことがありますか?
親知らずの歯を抜くのに「大変な思い」をされた方もいるのではないでしょうか?
親知らずの歯を抜くのは下と上の場合では大きく違います。それは歯の生えている歯の方向と歯を支えている骨の硬さが大きく関係しています。
下の親知らずの歯は斜めや横向きになっていることが多いので、抜歯する際には1度歯の頭部分を切り落として、それから歯根部分を横からひき出して抜歯します。
また、骨が大理石のように(わかりやすいように例えています)硬いため、骨を大きめに削らないとひっかかりを解除できません。
上の親知らずの歯は比較的まっすぐ、またはほっぺ側に斜めに生えていることが多く、しかも支えている骨も軽石のように(わかりやすいように例えています)柔らかいので、容易に抜歯をすることができます。
抜歯で大変な思いをした方の多くは、下アゴに生えている親知らずの歯です。(実は上アゴの親知らずの抜歯も、ケースによってはとても難しいこともあります)
骨を削って抜歯をおこないますと、当然腫れますので、場合によっては抗生剤や痛み止めの薬も処方します。
多くは歯肉がかぶっていたり、骨の中に埋もれていますので、切開も必要になり、術後は数針歯肉を縫合します。
抜歯にかかる時間も実際やってみないとわからないことが多いのですが、一般に20分から40分程度でしょうか?1時間かかってもまだ抜けないこともあります。
もちろん、歯科医師の技量の差も大きく関係しますから、難しい時には歯科口腔外科のある大きい病院に紹介することもあります。
P.S
親知らず抜歯の際には、歯は奥の方にありますので、口を大きく開けていただく必要があります。30分以上あいていただくと「抜歯そのものより、アゴが痛くて大変だっ」たという声をお聞きします。
麻酔が効いていれば処置中は痛くはありませんが、麻酔が覚めてくるとジンジン、ズキズキ痛んできます。処置後はお薬を飲んでゆっくり休んでいただくことになります。
処置部位はアイスノンなどを使用してキンキンに冷やさないでください。冷たい濡れタオルくらいがいいかもしれません。また傷口が癒えるまで歯磨きは処置部位だけはしなくともOKです。
今日のヘェーその358
抜歯でえらい目あいました、その2 。中高年の方、ダメな歯を放置してはいけません!
歯科治療の現場では抜歯をおこなう機会は激減しています。それは歯に対する関心が高まっているからで、以前のようにダメになった歯をそのまま放置している方は少ないためだと思います。
現在の抜歯の多くは親知らずの歯、歯周病によるグラグラの歯、歯が割れたため、などの理由があります。
抜歯が意外と大変だと感じる時があります。それはかぶせ物が外れぱなしになり、歯根だけの残骸になっている時です。
抜歯の際には歯と歯を支える骨(歯槽骨と言います)の間に、くさびを打つように器具を挿入して抜き出すため「ひっかかり」が必要です。
また、鉗子(ペンチのようなもの)で歯の首をつかみ出すのですが、それも難しくなるからです。
なぜなら、放置していますと唾液(水分)で歯が柔らかくなり、湿った木のようになり、つかみ出そうとしてもグシャツとつぶれてしまい、うまくつかみだせないためです。
ぶせ物の歯が外れても痛みなどが気にならないのは、歯の神経を除去しているからだと思います。
そして、中高年になってきますと骨の弾力もなくなりますので、「残骸となった歯と骨に癒着」が起きて抜歯が難しくなるというわけです。
そうなりますと、通常の器具を歯と骨の間に挿入した抜歯だけではすまず、歯の周りの骨を削って隙間をつくり、歯を抜き出すことになります。
例えて言うと、畑から大根を抜こうとして首だけ折れた時に、残り部分の大根を掘り出すために、周囲の土を降り起こすようにです。
時間も30分程度かかり、骨を削りますので、腫れてくることもあります。
P.S
歯科に関しては「先送り」にしていいことは少ないです。痛みや腫れがなくとも早めの処置をしましょうね。
※こちらはHPリニューアル前の過去記事のまとめたものになります。
公開日が実際の投稿日と異なることがありますが、予めご了承ください。
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