歯周病の歯石取りの頻度はどう決まる? 間隔が人によって違う理由

歯周病の歯石取りの頻度はどう決まる? 間隔が人によって違う理由

歯石取りに通う間隔は、3か月ごとがよいと聞いたり、半年に1回で十分だと聞いたりで、どれを信じればよいか迷うかもしれません。実際のところ、すべての方に当てはまる一律の回数はありません。歯ぐきの状態や歯石の付きやすさによって、必要な間隔は変わってきます。歯科医院が何を見て間隔を決めているのかを知っておくと、ご自身に合うペースがつかめます。

この記事の監修者

鈴木 喜之

鈴木 喜之(すずき よしゆき)

医療法人社団 鈴木歯科クリニック 理事長・院長

昭和大学歯学部を卒業後、同大学第2歯科補綴学教室(全部床義歯学)に入局。その後、平成8年に山形市にて鈴木歯科クリニックを開院。

「山形という地方でも良質な歯科医療を提供したい」という想いのもと、その場しのぎの治療ではなく「長く健康でいられるための治療」を理念として診療を行う。予防管理をはじめ、マイクロスコープを用いた精密治療やインプラントなど、口腔内全体の健康を長期的にサポートする包括的な歯科診療を提供している。

歯石取りの頻度に一律の正解はない

日本歯周病学会は、歯石を取りに歯科医院へ行く間隔として、通常は1年に3回から4回を挙げています。1年を4つに割ればおよそ3か月から4か月に1回にあたりますから、これがひとつの出発点です。

出典:歯周病Q&A(日本歯周病学会)

ただし、これはあくまで通常の場合の目安です。歯ぐきに炎症が残っている方と、治療を終えて状態が落ち着いている方とでは、必要な間隔は同じになりません。目安より短い間隔で通っていただく方もおられますし、逆に間隔を延ばせる方もおられます。

頻度を決めている4つの要素

歯科医院は、思いつきで次回の時期を決めているわけではありません。検査で分かる歯ぐきの状態と、日々のセルフケアの届き方、そして生活習慣を合わせて判断しています。

歯周ポケットの深さ

歯と歯ぐきのすき間がどれだけ深いかは、間隔を決めるうえで最も大きな手がかりです。浅い状態を保てている方は、汚れが奥まで入り込みにくく、間隔を延ばしやすくなります。深いところが残っている方は、そこに汚れがたまりやすいため、短い間隔で確かめる必要があります。

歯石の付きやすさ

同じように歯をみがいていても、歯石の付き方には個人差があります。唾液の性質や量、歯並びによって差が出るためです。前回の来院からどれくらい歯石が増えているかを見れば、その方に必要な間隔がおのずと見えてきます。

セルフケアの届き方

毎日の歯磨きで落としきれていない場所があると、そこから歯石ができていきます。歯と歯のあいだや、いちばん奥の歯の裏側は、多くの方にとって届きにくい場所です。届いていない部分がはっきりしている場合は、みがき方をお伝えしたうえで、短めの間隔で経過を見ていきます。

喫煙や口の渇きといった生活習慣

厚生労働省の健康日本21アクション支援システムは、たばこを歯周病を悪化させる重要な因子のひとつとして挙げています。あわせて、口が乾いた状態では殺菌効果のある唾液が減るため、歯周病の危険が高まるとも説明されています。あてはまる方の場合、間隔は短めが基本です。

出典:歯周病の予防と治療(厚生労働省 健康日本21アクション支援システム)

治療中とメンテナンスでは通う間隔が違う

歯周病の治療を受けている最中と、治療を終えた後とでは、通っていただく間隔が変わります。同じ歯石取りという言葉でも、目的が違うからです。

治療中は短い間隔で進む

炎症が起きている段階で大切なのは、歯石を取ったところがどう治っていくかを近い間隔で確かめることです。歯ぐきが引きしまってから次の範囲に進むという順番をとりますので、数週間おきに来ていただくこともあります。この時期は、間隔を延ばすと治りの流れが止まってしまいます。

治療後は間隔を延ばせることがある

検査の数値が改善し、歯ぐきが落ち着いてくると、通っていただく間隔を延ばせる場合があります。ここからは、悪くなったところを治すためではなく、良い状態を保つために通っていただく期間です。それでも通院そのものをやめてよいわけではありません。

厚生労働省の同じページは、歯周病を容易に再発する病気だとしたうえで、定期的な管理が重要だと述べています。治り切ったから終わりという病気ではないところが、むし歯との大きな違いです。

間隔が空きすぎるとどうなるか

治療を最後まで受けた方であっても、通院の間隔が空きすぎると、時間をかけて整えた状態は元に戻っていきます。歯石は取れば二度と付かないというものではないからです。

歯周病は再発しやすい

歯石が付くもとになる歯垢は、毎日つくられています。落としきれずに残った分は硬くなり、また歯ぐきのきわに積み重なる一方です。厚生労働省も、歯石は自分で取ることができないため定期的に歯科医院を受診して取ってもらう必要があると説明しています。

一からやり直しになることもある

間隔が長く空くと、次にお越しいただいたときには検査からやり直していただきます。歯石の量も範囲も増えていますから、取り終えるまでの回数も増えます。せっかく浅くなった歯周ポケットが深く戻っていれば、そこを治すところから始めなければなりません。

半年に1回でも通えていれば状態は把握できますが、数年ぶりという場合は事情が変わります。心当たりのある方ほど、早めにお越しください。

短い間隔で通いすぎることはないのか

歯科医院に短い間隔で呼ばれると、通いすぎではないかと感じられる方もおられます。ただし間隔が短いのには理由があり、必要がなくなれば延ばしていきます。

歯石取りで歯が削れてしまわないのか

歯石と歯の境目を見極めながら器具を当てていますので、歯そのものを削り取る処置ではありません。短い間隔で受けたからといって歯がすり減っていくわけでもありません。むしろ歯石が厚く固まってしまうと、外すときの歯ぐきへの刺激は強くなります。

保険で通える間隔には決まりがある

保険で歯石取りを受ける場合、治療の段階に応じて受けられる間隔に決まりがあります。ですから、必要もないのに短い間隔で呼ばれ続けるという心配はいりません。ご自身の場合にどの段階にあたるのかは、検査の結果をお伝えするときにご説明します。

自分に合う間隔を知る方法

ご自身に合う間隔は、検査を受けて歯ぐきの状態を数値で確かめるところから見えてきます。次の4つを順にたどってください。

歯周ポケットの深さを測ってもらう

出発点は、今の歯ぐきがどういう状態にあるのかを数値で知ることです。歯周ポケットの深さは1本ずつ測りますので、どの歯のどの面が深いのかまで分かります。全体が浅く収まっているのか、一部だけ深いところが残っているのかで、次に来ていただく時期も違ってくるのです。

数値は記録として残していきますから、前回と比べて良くなったのか、それとも悪くなったのかも確かめられます。

前回からの歯石の増え方を聞く

同じ期間でどれだけ歯石が増えたかは、その方に合う間隔を測る物差しです。前回から半年で厚く付いていたのであれば、半年という間隔は長すぎたということです。逆にほとんど増えていなければ、今の間隔は合っていると判断できます。

処置を受けた後に、どのあたりに多く付いていましたかと聞いてみてください。付きやすい場所は人によって決まっていることが多く、次回までのみがき方の目標にもなります。

みがき残しが多い場所を教えてもらう

歯石は、毎日の歯磨きで落としきれなかった場所からできていきます。どこが届いていないのかを具体的に教えてもらえば、次の来院までにすべきことも明確です。

届いていない場所が減れば歯石の増え方もゆるやかになり、結果として間隔を延ばせる可能性が出てきます。通う回数を減らしたいとお考えの方ほど、ここを聞いておく価値があるでしょう。

次回の目安をその場で予定に入れる

間隔が空いてしまう原因のほとんどは、忘れてしまうことです。次はいつごろとお伝えした時点で予約を取っておけば、思っていたより長く空いてしまう事態を防げます。

予定が読めない場合でも、目安の月だけは決めておきましょう。ご希望があれば、その時期にこちらからお知らせすることもできます。

よくある質問

歯石取りの頻度は1年に何回くらいが目安なのか

日本歯周病学会は通常1年に3回から4回を挙げています。およそ3か月から4か月に1回にあたりますが、これは通常の場合の目安です。歯ぐきの状態によって短くも長くもなりますので、実際の間隔は検査を受けたうえで決めていきます。

出典:歯周病Q&A(日本歯周病学会)

歯ぐきの調子がよければ間隔を延ばしてよいのか

自己判断では延ばさないでください。歯周病は痛みのないまま進むことがあり、調子がよいという感覚だけでは状態を判断できません。検査の数値が安定していれば、歯科医師から間隔を延ばす提案をします。

何年も歯石を取っていないのですが今から通っても間に合うのか

まずは検査を受けてください。失われた骨は元どおりにはなりませんが、今より進むのを止めることはできます。長く空いた方ほど最初の何回かは範囲が広くなりますが、そこを越えれば間隔は落ち着いていきます。

毎日丁寧にみがいていれば歯石取りは要らないのか

要ります。歯磨きで落とせるのは歯垢までで、硬くなった歯石は歯ブラシでは取れません。厚生労働省も、歯石は自分で取ることができないと説明しています。セルフケアが行き届いている方は間隔を延ばせますが、まったく不要にはなりません。

たばこを吸っていると間隔は短くなるのか

短めにとることが多くなります。厚生労働省はたばこを歯周病を悪化させる重要な因子のひとつとして挙げています。喫煙されている方は歯ぐきの出血が出にくく、炎症に気づきにくい面もありますので、検査で確かめる回数を増やしておくほうが安心でしょう。

引っ越しなどで歯科医院が変わっても間隔は引き継げるのか

前の歯科医院での検査の記録があると参考にできます。お手元に検査結果の用紙が残っていれば、初診のときにお持ちください。記録がない場合でも、あらためて歯周ポケットを測れば今の状態は分かりますので、そこから間隔を決め直していきます。

子どもも同じ間隔で通うのか

お子さまの場合は、歯石よりもむし歯の予防と歯の生えかわりの確認が中心です。間隔の考え方も大人とは別ですので、診察のときにお伝えする目安に合わせてください。

歯石取りの間隔を相談するなら鈴木歯科クリニックへ

鈴木歯科クリニックは、山形市南栄町にある歯科医院です。歯周病の治療と予防歯科に対応しており、通院が難しい方に向けた訪問歯科診療も行える体制です。

歯ぐきの奥や骨の状態を確かめるための歯科用CTと、細かな部分を拡大して見るマイクロスコープを備えています。歯周ポケットの深さと歯石の付き方を確かめたうえで、次にお越しいただく目安をお伝えします。

診療時間は9時から18時までで、受付は17時まで、初めて受診される方の受付は16時までです。休診日は日曜と祝日ですので、土曜日にもお越しいただけます。医院専用の駐車場を20台分ご用意していますから、お車でも安心してご来院ください。

前回いつ歯石を取ったか思い出せないという方は、まずは検査からご相談ください。

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山形で歯医者・歯科医院をお探しの方は鈴木歯科クリニックにご相談ください。

虫歯治療・歯周病治療・矯正歯科・小児矯正歯科・審美歯科・予防歯科・インプラント・入れ歯などの治療に対応しております。 マイクロスコープ、歯科用CTレントゲンを完備しておりますので、より精密な治療が可能です。

〒990-2445 山形県山形市南栄町1-3-33
TEL:0120-68-1855
診療時間:9:00~18:00
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